百寺納経

第十五箇寺 普照禅寺|蘭亭序

書聖王羲之故居・普照禅寺(中国・臨沂市)

王羲之故居は市の中心の洗硯池路に位置し、1900年に建設された。「洗硯池公園」とも呼ばれる。紀元307年、王羲之が紹興に移った後、ここは仏教寺院となった。その後何度か廃棄されたが、南宋時代に改造され、普照禅寺と称し、今に到るまで繁栄した。最近、政府の投資でまた大規模に修復された。

【書人寸言】蘭亭序は経文ではありません。東晋時代書聖と謳われた王羲之が書いた傑作です。中国との文化交流を永年させて頂いているご縁があり、今回、山東省・臨沂市に受け入れて頂くことになりました。 そして王羲之の故居にある普照禅寺に作品を奉納し、それを書碑として建立して頂きました。 柳田家では、泰雲が最も大切な法帖としている王羲之の蘭亭序、それを不肖私が作品として奉納したことを泰雲は、一体どう思っているでしょうか。 「まだまだ甘い、自惚れるな、増長するな……、もっと勉強せい……」と。