活動ログ

2020年12月9日 10:10

コロナ禍の年

今年は、誰もが未曾有の経験をされた年ではないでしょうか。そのコロナ禍については大勢の方が書かれていますので、私はそれとは違う観点での考えを一年の締め括りとして述べさせて貰います。

人間は事ある度に、一喜一憂、利害関係、憎悪などが如実に表れてきます。そこで、その方の人格さえ出てしまう場合があります。そして普段では考えられない行動をとられる方もおります。然し、それは当たり前なのかもしれません。何事があっても冷静沈着に過ごすのは難しい事でしょう。その様な場合、最初に訪れるのが「不安」だと思います。心に不安のベースが出来上がってしまうと、払拭するには並々ならぬ努力が必要となります。凡人はそこで不安に負け、悩まされ悪い方向に向かってしまいます。非凡なる方は、冷静なる思考を持って事に対応します。私は前者であります。

泰書會が二ヶ月間、閉鎖された時、会の存続が危ぶまれました。そこに冷静沈着な行動は考えられませんでした。現在も緊張の連続です。作家・芸術家としての書人と経営を主と考えた書家、この両立は難しいものがあります。今年は正に中途半端に終わろうとしています。この様な経験は二度としたくありません。

ある人に「あなただけではありません…みんなそうですよ」と言われましたが、仰る通りです。

今は、来年が、本当に…心から佳き年でありますよう祈念するだけです。