2016年10月7日 19:37
柳宗元詩・早梅
早咲きの梅が高い枝に花開き、楚の青い空に照り映えている。北風が夜の梅の香り漂わせ、たくさんの霜が明け方の白い花びらをうるおす。万里の彼方へ送ろうと思っても、あまりに遠く山水が隔てている。寒中に咲く花はそぞろに散り落ちていく。どうやって遠来の客(作者)を慰めてくれるのか。
柳宗元(りゅうそうげん)
自然詩人として名を馳せた。散文の分野では、韓愈(かんゆ)とともに宋代に連なる古文復興運動を実践し、唐宋八大家の一人に数えられる。
作品題材からすれば季節はずれかもしれな。ただ、この書風は穏やかに書けたもので掲載した。この書風は、二代・泰麓の書風を若干取り入れ、楷法は先代・泰雲のものを受け継いだ筈……。
老泰