本日の書
2016年9月10日 5:00
「奔馬」を思い出し…
私の造語である。
三島由紀夫の四部作…ボブ・シーガーの「奔馬の如く」などなど。
そんな発想で「書」を書くのもよい。
思いつきや発想で書くのは、日頃の鍛錬からなせる技が理想。
ただの思いつき、発想はつまらぬ…。
老泰
2016年9月7日 5:00
鸞は霊長の名。鳳凰に代表される瑞鳥。形は鶏に似て羽毛は五色がまじり、声は美しく天上の音楽に似ているという。鸞凰といえば有徳の君子又は優れた同志の友、傑出した人材の意もある。
鸞が舞う姿を、蛇が驚いて鎌首(かまくび)をもたげた様子。
古来から書道用語として使われている。
(孫過庭・書譜より)
2016年9月1日 5:00
幅2.8×高さ1.4m
第23回泰書展出品
「書」には大袈裟に言えば、宇宙の世界とミクロの世界があります。宇宙の世界にミクロがあり、ミクロの世界に宇宙があります。
そんな気持ちで書くと、大字に対する気持ちが変わってきます。
大字は人一倍のエネルギーが必要とされます。それでいて微に入り、細をうがつ神経を使います。ただ大きく書けばいいという訳にはいきません。私は大字をおよそ六十年間書き続けておりますが、今だ完成に到っていません。
2016年8月25日 20:40
「大道無門」(だいどうむもん)
私の好きな言葉である。
意味は
大道には門はない。出入り自由で、一切が門であること。
然し、その門はどの道にも通じている。その門が通る事が出来たなら、天地の間を自在に歩くことができよう。
老泰
2016年8月23日 5:00
久遠
「クオン」と発音してみるとどこか他の国の言葉のような響きを持つ。
もとは仏教用語であるようだ。
意味は調べた限りでは
時間が無限であること。遠い昔、または遠い未来。永遠をあらわすそうだが、何かそこには希求といった、何かを追い求める思いがこめられているように私は感じてしまう。
永遠に書を追い求める、柳田泰山先生の姿が「久遠」の文字と二重写しになる。
凛とした書風 泰然そのもの『久遠の中』に彼の姿が、やはり見えてくるのです!
(青山五行・小池雅章 記)