本日の書
2016年12月30日 0:01

扇面楷書作品は珍しい。昔から中国では扇面紙に水墨画を描いたり、書を書いたりする。それが珍重される。確かに扇面作品で良いものが多く残っている。そこで、その扇面に楷書で書いたらどうなるであろう。現象として、下にいけばいくほど字が小さくなる。当たり前である。でも書くに連れ興に乗り面白くなってきた。 老泰
解説
白楽天が左遷された時の話しであろう。
県の長官になったが不快なので、門を閉じてしまった。庭には秋草が生えてきた。何でこの粗野な心を満たしているかといえば、竹を百本あまり植えた。その光景はまるで山中にいる気持ちになる。仕事がひまな時は、一日中、手すりのまわりの竹を見て歩いている。竹の根がまだ固まっていない、かげが深くないなど問題ではない。竹林のお陰で庭には清涼の気が流れている。とりわけうれしいことは窓際で寝ると、風が竹枝に触れる音を聴き、それが細やかな憩いの時間となる。
2016年12月20日 16:23

「書」を書くとき、その題材に合わせて内容を吟味する。
だから、楷書の場合、「酒」の言葉が少ない。
「書」は、内容と書体、作品の大きさを考えないといけない。難しいところである。
何でも書けばいいと言う訳にはいかない。
さて今回の「天空海闊」は…。
性格が大らかでさっぱりしていること。
「天空」はすっきりと晴れ渡る広い空のこと。
「海闊」は広大な海のこと。
その気持ちで書けたか。少なくとも自分自身は気持ちよく書く事を心掛けた。
でも、難しい…楷書は。
老泰
2016年12月10日 0:01

久しぶりに般若心経を謹書した。
今年、敦煌に行った時の、名も知らぬ先人の写経の字に魅入られ…。
死ぬまでには、こんな楷書が書けたらば…
この般若心経はプロローグである。
其一と言う事は、近々に其二が…。
老泰
2016年11月30日 0:01

翰墨結縁(かんぼくけちえん)と言う言葉がある。
まさに「書」によって結ばれる人とのご縁である。
どれだけご縁を戴いた方に救われたか。
また、一本一本の線にも縁がある。
新しい線との出会いがある。
「人」と「線」そして「自分」。
やはり「書」に感謝であろう。
老泰
2016年11月20日 16:10

数年前に書いた小品である。
この「鷹」という字には横の線が十本ある。この一本一本の線の角度に細心の注意を要する。
実は、一番上にある長い横画が一番右上がり、下に下がるにつれ平に近い角度となる。但し「鳥」の烈火(四つの点)があるので、微妙なバランスを考えないといけない。楷書の厄介なところで、決して気分だけで書けないのが辛い時もある。然し、その微に入り、細に入りが魅力でもある。針の穴に糸を通す如く書くのも「書」の技である。
老泰